韓国で透析を受けるには?旅行・出張の流れと費用・保険の考え方
「近場から海外旅行を再開したい」「韓国へ出張することになったが、透析はどうすればいいのだろう」——透析を受けながらの渡航先として、韓国を検討される方は少なくありません。距離が近く、日本との時差がないため、透析のスケジュールを組みやすいことが理由のひとつです。この記事では、韓国で透析を受けるための準備の流れと、費用・保険の考え方、渡航中の注意点を、海外透析サポートのウーヴルCがやさしく解説します。
韓国が「透析を続けながらの渡航先」に選ばれる理由
韓国は日本から近く、フライトは東京からおおむね2時間半、大阪からはおおむね2時間程度です。さらに日本との時差がないため、透析の間隔や生活リズムを大きく崩さずに日程を組みやすいという利点があります。透析は決められた間隔で受ける必要があるため、この「移動が短く、時差がない」という条件は、体への負担を考えるうえで大きな意味を持ちます。
ソウルをはじめとする都市部には、旅行者の受け入れに対応している透析施設があり、日本語の通訳が入る施設もあります。言葉に不安がある方にとっては安心材料になりますが、受け入れの可否や透析の条件は、渡航先の医療機関と主治医の判断によります。まずは「行けるかどうか」ではなく「何を確認すればよいか」から始めると、準備がスムーズです。
韓国で透析を受けるまでの流れ
▶ まずは主治医に相談する(2〜4か月前が目安)
海外での透析は、思い立ってすぐ手配できるものではありません。患者団体の案内でも、海外旅行の準備はおおむね2〜4か月前から始めることが勧められています。旅行の可否や注意点について、早い段階で主治医に相談しておきましょう。
▶ 自分の透析条件を整理する
受け入れ先の施設は、あなたの透析条件をもとに準備を行います。シャントの位置、ドライウエイト、透析時間、血流量、血圧の状況、使用している薬剤などが明確であれば、どの施設でも受け入れの検討がスムーズになります。ふだん意識していない項目もあるため、通院先で確認しておくと安心です。
▶ 施設の予約と医療情報(メディカル・レポート)の準備
渡航先の透析施設からは、医療情報(メディカル・レポート)の作成を求められます。これはかかりつけ医に作成を依頼する書類で、渡航先の施設が指定する言語(英文など)での準備を求められることがあります。また、国や施設によっては肝炎やHIVなど感染症の検査を必要とするところもあり、結果が出るまで時間がかかることもあります。準備に2〜4か月をみておきたいのは、こうした事情があるためです。予約は日程が決まりしだい早めに進めましょう。
全体の流れはご利用の流れ、海外透析の基本的な考え方は海外透析サポートとはで説明しています。渡航前から帰国後までの全体像は海外で透析は受けられる?旅行・出張でいつもの透析を続ける流れもあわせてご覧ください。
費用と保険の考え方
海外の医療機関で受ける透析は、原則として現地でいったん自費でお支払いいただく形になります。金額は国や施設、透析の内容によって変わるため、事前に確認しておくことが大切です。国ごとの目安や考え方は費用についてをご覧ください。
帰国後は、海外療養費として費用の一部の払い戻しを申請できる場合があります。ただし前提として、海外療養費は渡航中にやむを得ず現地で診療を受けた場合を対象とする制度で、治療を目的とした渡航は対象外とされています。旅行や出張の途中で受ける透析がこれに当たるかどうかは一律ではないため、後述のとおり保険者への事前確認が欠かせません。
申請には、療養費支給申請書に加えて、日本語の翻訳文を添えた「診療内容明細書」や「領収明細書」などが必要です。必要書類の様式は保険者によって異なり、同意書や渡航期間を確認できる書類を求められることもあります。
ここで知っておきたいのは、支給額が日本国内で同様の治療を受けた場合の医療費を基準に算定される点です。そのため、現地で支払った金額がそのまま戻るわけではありません。また、申請できる期間には期限があり、治療費を支払った日の翌日から2年で時効になるとされています。
なお、海外療養費の支給の可否や金額は、加入先の保険者の審査によります。制度の内容や必要書類は変わることがあるため、渡航前に忘れずにご自身の保険者(協会けんぽ・健康保険組合・市区町村など)へご確認ください。また、盗難や航空機の遅延といった旅行中のトラブルに備えるため、海外旅行保険には加入しておくことが勧められています。ただし透析を受けている方の加入条件は保険会社によって異なるため、早めに確認しておくと安心です。
渡航中に気をつけたいこと
旅先でも、日常生活の基本を守ることが何より大切です。透析日にはきちんと透析を受ける、食事や水分はいつもと同じように注意する、無理をしない——この3点が体調を保つ基本になります。とくに食事は、塩分やカリウムの多いメニューに注意が必要です。韓国料理は魅力的ですが、味付けの濃いものや野菜・果物の摂り方には、ふだんと同じ意識を持って向き合いましょう。外食が続くとリンも摂りすぎやすくなるため、ふだん指導されている内容を旅先でも意識しておくと安心です。
また、体調がすぐれないときに無理に予定を詰め込まないことも大切です。滞在中に不安が生じたときの連絡先や、受診できる医療機関を事前に把握しておくと安心できます。対応している国や地域は対応国・エリアでご確認いただけます。
韓国での透析のご相談はウーヴルCへ
ウーヴルCは、透析を受けながら渡航される方の、施設の手配や書類の準備、現地とのやり取りをサポートしています。「韓国に行きたいが、透析を受けられるか分からない」「何から準備すればよいか分からない」という段階からのご相談で結構です。ご相談・お見積りは無料です。旅や仕事の予定を、あきらめずに前へ進めるお手伝いができればと考えています。
ご相談はLINE、またはお問い合わせフォームから承っています。
※当社は医療機関ではありません。透析を受けられるかどうかや透析条件は、渡航先の医療機関と主治医の判断によります。海外療養費の支給可否・金額は、加入先の保険者の審査によります。制度や必要書類は変更されることがあるため、最新の情報は保険者の公表情報をご確認ください。
